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特集

【DX推進人】㈱IT経営ワークス 本間卓哉氏 #1



本特集ではDXの推進に携わる今熱い人を追う。一人目は株式会社IT経営ワークスの代表であり、一般社団法人IT顧問化協会の代表理事を務める本間卓哉氏を特集する。3週にかけて、本間氏が考える業務DXとは何か?そしてDXを推進した先にどんな未来が待っているのかを深堀する。


ーまず簡単に自己紹介をお願いします。

撮影場所: IT顧問化協会Air-Era/写真撮影: Hisabori Shunsuke

IT顧問化協会の代表理事をしています、本間卓哉です。

2010年12月に株式会社IT経営ワークスという会社を立ち上げました。

IT経営ワークスのメイン事業である「IT顧問サービス」を考えた2010年頃は「これからはクラウドだ」といわれていた時代でした。しかし、実際にはGoogle  Workspace等を一部の事業者が使いこなし始めた程度で、多くの企業でクラウドツールが普及しだしたのはここ10年位の印象です。当時、私の周りにも、クラウド化を推進するために具体的にどのような取り組みをすれば良いかわからない企業が多くありました。そこでIT化やクラウド化の橋渡し役になろうとIT活用支援事業を立ち上げました


IT顧問サービスという形でビジネスモデルを展開したところ、手ごたえがあり、このサービスをもっと拡げたいと考えました。多くの会社では、人を採用して事業を拡大するのが一般的かもしれません。しかし、私の場合は一人前になった人材は次第に巣立っていくものだと思っていました。一生懸命育てた人材がやめてしまうのであれば、ある程度スキルを持った人で、同じ考えやマインドを持つ人たちとネットワークを作った方が面白いのではないかと考え、IT顧問化協会を設立しました

IT顧問化協会ホームページ: https://ecio.jp/



業務DXを推進する専門化のコミュニティ


撮影場所: IT顧問化協会Air-Era/写真撮影: Hisabori Shunsuke


設立当初はまだDXというキーワードが世の中に普及していなかったので、eCIOというキーワードを掲げ、認定制度を普及させる取り組み等をしてきました。ここ数年はコロナ禍になり、DXがトレンドワードになってきましたね。DXそのものはかなり幅広いテーマですが、私たちは主に業務周りのDXに特化したところに取り組んでいます”業務DX”という呼び方でそれを推進できる人たちとコミュニティを作っています

現在、IT顧問化協会に登録している専門家は全国に約100名程(2022年8月時点)います。毎月認定講座を開催し、講習と認定試験を行い、少しずつ専門家のネットワーク拡大に取り組んでいます。


私個人としては2017年5月に「全社員生産性10倍計画」という書籍を、2020年7月に「売上が上がるバックオフィス最適化マップ」という書籍を出版しています。そして2022年8月には「バックオフィス最適化マップ」の姉妹本にあたる「売上が上がるフロントオフィスの設計図」という書籍を出版しました。



ーありがとうございます。本間さんが業務DXを支援するに至った経緯を教えてください


私が社会人になった2000年代は「これからはインターネットの時代だ」と言われていました。インターネットの普及により、冒頭であったように2010年代以降クラウドが普及しはじめました。昨今ではビッグデータやAIが注目されています。IT畑の人間としてずっと感じてきたことですが、テクノロジーの進化は指数関数的に伸びている一方で、ITを活用する側の人間のスキルはどうだろうかということに疑問がありました。実際、人間の成長は微々たるものですよね。特にITリテラシーはテクノロジーの進歩に全然追い付いていないと感じています。むしろ乖離してきているとも感じます。このギャップを埋める仕事がしたいと思ったのが原点になります。



企業のITを一手に担う”IT顧問”という存在




ー本間さんが普段手掛ける業務DX推進ではどのように進めるのでしょうか?

様々な形態がありますが、コアな部分では冒頭にあったようにIT顧問サービスを展開しています。IT顧問とは企業のITを一手に担う総合専門機関のような立ち位置です。

中小企業では社内にITの専門家を抱えていないことが多いと思います。情報システム部門を設置している場合でも、社内のシステムの保守運用を担当することが多く、最新の情報のキャッチアップや会社全体のシステムの統括やコントロールを十分に担えていないケースは多いです。社内の業務DXを自社だけで推進できることは稀だと感じています。そのような状況にある中小企業に顧問として入り、企業側に立ち、システムの最適な運用や業務DX推進を一緒に考える形が多いです。


通常、身近なベンダー等に相談すると、ベンダー側からの提案なので、相談したベンダーのサービスを導入することが前提で話が進むことが多くなります。そこでは私たちは中立的な立場として、経営者がどんな取り組みをしていきたいのか、どこに経営課題を感じているのかといったことをまず整理しています。いわゆるITの視点に重きをおいた経営コンサルタントのようなものですね。


他にも、企業内のIT担当者をご支援したり、IT推進チームのメンバーとして、チームの取り組みの推進をサポートする場合もあります。必要な情報のキャッチアップをご支援したり、業務DX推進に向けた、現場の要望や相談等を聞きながら変革に向けた取り組みをする動きをしています。他にも企業が目指すビジョンにマッチしたクラウドツールの活用を支援しています。


私の場合はプロジェクト単位で何ヶ月間というような期間を区切って仕事をするというよりも、中長期的に関与させて頂くケースが多くあります。クライアントには1人担当者を雇用したような感覚でお付き合い頂いています。なぜこのようなサービスを主軸としているかというと、時代によってその都度、企業が抱える課題は大きく変わるからです。時代の変化とともにニーズが変化してくるので、こちらとしても継続的にサポートする必要が求められます。同業者から「よくネタ切れしないですね」と言われることも多いのですが本当にネタはつきませんね。実際、「もう全てが完璧です」という会社はどこにもないと考えています。何かしらの課題を抱えている場合がほとんどです。そういった深く長いお付き合いができるので、企業にとって本当に必要なツールや機能性をきちんと話し合った上でベンダーやプロダクト選定をしています。すり合わせと共通の理解があるので、導入支援をして失敗だったというケースは今までありませんでした。一緒に検証して、意思決定を行ってから導入、運用に動いていく取り組みをしています。もちろん私たちだけでは対応しきれないニーズも多くあるので、業務DX推進士 Expertの認定を持たれているeCIOメンバーや協力業者や開発会社等と協力しながらクライアントの課題解決に取り組んでいます。



【DX推進人】㈱IT経営ワークス 本間卓哉氏 #2へ続く

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