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特集

ベンダーインタビュー2022年3月号/jinjer株式会社三浦氏・上田氏 #4 <完>

 

※本特集は株式会社cloverSによる企画を元に、jinjer株式会社様からご提供頂いた記事を掲載しております。

 

ベンダーインタビュー2022年3月号/jinjer株式会社三浦氏・上田氏 #1

ベンダーインタビュー2022年3月号/jinjer株式会社三浦氏・上田氏 #2

ベンダーインタビュー2022年3月号/jinjer株式会社三浦氏・上田氏 #3

 

第4回ではジンジャープロダクトについて、クラウド活用、そしてお二人が考える今後のビジョンについて話を聞いた。

 

人事データベースを中心に置いた本当の意味での一元管理

 

——ジンジャープロダクトの特徴、優れている点について教えてください。

上田:一番優れている点はやはり世界観だと思います。ジンジャーが実現するのは、「単なるシステム同士のデータ連携」ではなくて、バックオフィスのあらゆる情報を「統合型データベース化」することなので、システム間でうまく繋ぎ込みができない、連携ができないという様なことがありません。統合型のデータベースを持つことによって、本来の意味での一元管理を実現できていると思います。他社さんのサービスでも一つのベンダーから複数のプロダクトを提供しているケースは多くありますが、ジンジャーのような一元管理ができるサービスは意外と少なく、連携ボタンを押して、API連携でシステム同士を繋ぐにとどまることが多いのではないかと思います。一方で、ジンジャーの場合、発足当時から人事労務を初めとしたバックオフィスにある、あらゆる情報を統合型のデータベースにすることをビジョンとして開発してきました。当社のプロダクトの世界観を反映した下記の図のように、統合されたデータベースを中心に、横連携ではなくて各種サービスが集約された形を成しています。

 

写真提供:jinjer株式会社

現在日本では、紙や表計算ソフトを用いた作業をやめるために、オンプレ型のシステムを入れて足りないところを何か別のサービスで補うといった部分最適の応急処置をしてきた企業が多いと思います。例えば年末調整をオンライン化したい、有給管理をしたい、などの突発的なニーズからそこの特化型のサービスを入れるといったケースですね。足りないところだけをクラウドで、しかもできるだけ安価に利用している状態をよくお見受けします。当社のサービスはそういった形で使うのではなく、クラウド型のERPとして運用ができるようなサービスとなっています。

 

——部分最適の話が先ほどありましたが、ジンジャーの性質上、統合型データベースを中心に置いていることによって、例えばジンジャー勤怠のみを最初に導入し、その後、他のプロダクトを導入する際もスムーズに導入できるということでしょうか?

上田:そうですね。勤怠だけの運用をされる場合、中心にあるデータベース内の「人事マスター」に給与情報は入れずに利用する形が最小型の運用になりますが事前に給与情報も反映していく、あるいは後から追加できる準備を進められれば、給与システムもあとからすぐに使い始められるので、導入までにかかる工数はかなり圧縮できると思います。1から全てのマスターを整備してこれから設定するというとそれだけで給与システムの導入に数ヶ月かかることもありますが、給与計算、小規模の数十名であれば勤怠導入後に一、二週間あれば給与の導入までが可能なのでこの点は大きいと思います。

 

——確かに切り売りしてる会社さんだとマスターをゼロから設定しますと、綺麗にマスターが連携しないケースというのはやはり多く見受けられます。そういうところではすごく強みだというのを聞いていて思いますね。

上田:あとは、勤怠給与の連携だけでなく、人事情報のマスターを給与計算に反映させられることはとても大きな違いだと考えます。今後はカスタマイズした人事情報も給与計算に反映できるようになっていくので、更にできることの幅が拡がっていくと思います。当社の給与システムはIF関数も組めるので、様々な人事マスターのデータを元に比較的複雑な計算式が組める仕様となっています。ほとんどのシステムではマスター側で持てる情報が限られているので、そもそもIF関数を使うような構造が組めないという中では明確な強みだと思います。

 

ジンジャー人事を活用してもらえるかはjinjer株式会社の力の見せどころ

 

——ジンジャーシリーズの中でイチオシのプロダクトを教えてください。

上田もともと人事給与の専門チームの立ち上げから関わっていたので、人事のプロダクトには強い思い入れがあります。当時できなかった機能もユーザーの声を開発に伝えながら、優先順位をつけてもらって機能追加してもらう等の取り組みをしてきました。ジンジャー人事は人事台帳を持つことで一元管理ができるという強みがある一方で、ジンジャー勤怠を導入するとジンジャー人事にある標準機能がついてくるので、ジンジャー人事をわざわざ入れなくても利用はできます。ただジンジャー人事を導入してもらうことでより発展的な人事管理が可能になる。プラスアルファの機能が付くので、例えばERPや会社のシステム基盤になりうるような使い方ができるようになるので、ここは強いポイントだと思っています。サービスをより良く活用していくというところに比重を置いたプロダクトなのでいかに良さをお客様に理解してもらえるか、自分の営業力を発揮しやすい商材なので、営業のし甲斐もあります。コンサルティング的な提案営業力が一番試される部分でもありますし、jinjer株式会社としての力の見せどころでもあると思ってます。

三浦:私はあまりプロダクトにこだわりはありません。ジンジャーシリーズのどのプロダクトも営業したいし、営業するプロダクトに一喜一憂しないタイプなので、お客様が求めたものに対して具体化させて、欲しいと思っていただいて買ってもらうというこのプロセスを楽しんでいます。結局のところ、全ての顧客ニーズに応えられる機能を備えたシステムは存在しえないので、自分がお客様にどう伝えていかに使ってもらえるかというところだけなので、ここを磨くように意識をしています。

 

写真提供:jinjer株式会社

 

クラウドシステムを利用することは独自ルールを辞めていくこと

 

——まだまだオンプレのシステムが多い中で、クラウド活用においてどういったメリットがあるとお考えでしょうか?

上田今までにできなかったデータの管理活用ができるというところが一番大きいと考えています。これが例えば統計的なデータの処理なのか、複数拠点のデータを本部でリアルタイムに集約できるか、こういったニュアンスの利便性みたいなところもありますが、紙や表計算ソフトではできなかったクラウドサービスならではのデータの集約活用、ここから付随する将来的な戦略、例えば戦略人事情報を活用してもらうことができるところが面白みのあるサービスだと思っています。

ERPという観点で考えれば、コスト面でも、オンプレミスのシステムよりもメリットがあるケースはあると思います。従業員数にもよりますが、減価償却を考慮すると、実際、費用対効果が見合うケースも少なくありません。

三浦クラウド活用すると独自のルールはなくなっていくと思います。実際、クラウドシステムはカスタマイズ性が低いことが多く、ほとんどの場合クラウドツールの運用にルールを合わせていく必要が発生します。言い方を変えると、独自のルールを見直しシンプル化させることができればシステムも選びやすくなる。こういったこともクラウド活用のメリットだと思います。

ただ、これも身内に言われたことですが、なぜ企業が独自のルールを採用しているかを考えた時に独自のルールがその会社にとっては生産的だからという意見があります。なのでクラウドにするために、そのルールを解体するのではなく、自分たちの最適を貫いて自社最適を作り込んだ方が、ある種生産的という見方です。どの会社も様々な議論を積み重ねて自社のルールができたはずなので、その自社のルールが決まった背景にはその時の課題解決方法があったのだと思います。ただ、それを継続するデメリットを言うと、自分たちが社会から取り残されていることに気づいていない。独自ルールを運用する、ある種固執したクセの強い会社になる恐れはあるので、やはり中長期的にそもそも何が正しいかという議論は必要だと考えています。

——その意見にはすごく共感が持てます。以前、クラウドツールの導入支援をされている会社の経営者の方がそういったお客様に向けてよく話しているという内容を教えて頂いたのですが、「この先、スマホネイティブ世代が入社してきた時に今のアナログなやり方を一緒にやりたいと思うかどうかに気づいてもらう」という話を教えてくれました。

三浦:それは確かにありますね。もしかしたら最終的にはロジックではなくて「そのオペレーションはイケてない」が一番響くのかもしれませんね

 

——クラウドサービスの多くが外部連携を謳っていますが、ジンジャーシリーズはどのような状況でしょうか。また外部連携に対してはどのような考えをお持ちでしょうか?

上田:ほぼ外部連携はしてないですね。そもそもあまり必要ではないという考え方です。これはSaaSプロダクトとしては比較的珍しく、お客様によってはネガティブ面ととらえる方もいらっしゃると思います。

三浦:自社完結がまだすべてやりきれているわけではないのですが、ある程度までは自社製品での完結ができると思っています。そういった状況下に置いて、他社システムと連携できてしまうと、そっちもできるんだみたいな逃げ道になるというか、目先の利益を何か求めるお客様にとってはこっちが簡単だ、という認識になってしまい、我々の世界観を正しく伝えて正しく訴求するという点において障壁になりうると思います。ただ、そこに関係ない部分については積極的にしていくべきだと思っています。例えば同一のID/パスワードでログインできるシングルサインオンや冒頭でお伝えした、統合型データベースで連携できるジンジャーのサービスラインナップ以外のシステムとの連携であれば積極的に行うべきかと思いますが、そのサービス群に取って代わるような連携では目指す方向ではないと思います。

上田:結局他社システムとのAPI連携は限界があることも多いので、それならばCSVのインポートで良いのではないか、となることも多いと感じています。なので確かに一部のお客様にとっては連携ができないことは弱みになりますが、先を見据えた時に、統合型のサービスがいいのか連携のサービスがいいのかは、現時点で答えは一つではないと思っています。

 

——三浦さん・上田さんが描く今後のビジョンについて教えてください。

上田:私個人的なビジョンが何かあるというわけではないのですが、今持っているミッションをやりきりたいなと思っています。組織をちゃんと作ること、今でいくと給与のマーケットでトップになれれば一番理想ですが、ジンジャー人事の立ち上げの時も同じように考えていました。今目の前のミッションをとことんやりきるみたいなところにコミットしたいです。あとチーム的な観点でいくと、自分と関わった周囲のメンバーは幸せにしたいとか、一緒に働けてよかったと思ってほしいと思います。元々結構ドライな性格なのですが、若手中心の組織なので、ファーストキャリアが私の部下だったことによって、その人の人生が良かったと思える場合も、最悪になる場合もありうると思っていますので、そこは向き合っていきたいと思っています。個人のビジョンというよりも今目に見えてることに本腰を入れて取り組む。結局今視野が狭くて夢がないだけだと思っているので、どこかのタイミングで視野が広がって、夢ができた時に、できるだけ多くのリソースやスキルを身に付けていないと寂しいので、そこに辿り着けるように積み上げ、角度をどんどん上げていきたいと思っています。

三浦:そんなに会社やサービスに強く紐づいてモチベートされているわけではないのですが、携わったサービスをすごく良くしたいと思っています。このジンジャーシリーズに関して言えば、恐らく勤怠の領域では遅かれ早かれ業界の中ではかなり良いところまで辿り着けると思っています。そういった状況下で今SaaS業界の1分野でトップを張っていても2分野以上でトップを取っている会社は少ないと思っていて、複数の分野でトップが取れれば結構かっこいいなと思っています。これから自分達でサービスを作り上げて成し遂げることができるとすごく自分の成長に繋がるなと思うので、そこは今やっていきたいポイントだったりします。

 

——最後にジンジャーシリーズを検討するユーザーに向けて何かアピールすべきことがあればお願いします。

上田:ジンジャーシリーズはわからないことも多いかもしれませんが、非常に良いサービスです。様々な分野にまたがっているので、初見の方には受け入れていただくのに多少お時間を要するかもしれませんが、自信を持ってオススメできるすばらしいサービスだと思っています。業界として変化が激しいので、お客様にとって難しいことやわからないことが多いかもしれません。まずは業界に詳しいコンサルティング担当者がご案内させていただいて、最適なツールとしてのジンジャーシリーズのご提案をさせて頂きます。ぜひきっかけさえいただければ、各社発展の御助力をさせていただけると考えておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 

 

写真提供:jinjer株式会社

左:三浦颯太 (ミウラ ソウタ)
1997年生まれの京都府出身。
2019年に立命館大学経営学部を卒業し、新卒で前身の株式会社ネオキャリアへ入社、その後2021年10月にjinjer株式会社へ転籍。
2018年の4年生時に内定後インターンとして東京に移住し約半年jinjerの営業を経験。
その後Web会議サービスの営業職で最速リーダー昇格を果たし、マネジャーにも昇格。
その後領域MVPを受賞したのち、昨年10月からは転籍を機にミッションを変更し、ジンジャー給与の立ち上げメンバーとして現在に至る。

 

右:上田大志 (ウエダ タイシ)
2017年に立命館大学情報理工学部を卒業し、立命館大学院に進学。
1年休学し、個人事業として起業コンサル・音楽スクール・人材紹介事業・アパレルブランドなどを展開。
2019年から学生インターンとしてjinjerの事業に携わり、開始2ヶ月でご契約をいただくなど活躍。2020年に大学院を修了し入社、勤怠セクションに配属。
入社2ヶ月後にはフィールドセールスとして最速でセールスリーダーへ昇格し、その2ヶ月後には売上のギネスを更新。新卒年間ルーキー賞など数々の賞を受賞し、人事・給与とセクション立ち上げに携わる。現在は給与セクションでマネージャーとして従事。

 

 

3月号ではjinjer株式会社について、そしてバックオフィスクラウド「ジンジャー」について特集した。
今後もジンジャーだからこそできるバックオフィスのDXに期待したいと思います。
今回取材、記事提供にご協力いただきました、三浦様、上田様、藤本様、ありがとうございました。

 

■バックオフィスクラウド「ジンジャー」

https://hcm-jinjer.com/

 

■jinjer株式会社 採用情報

https://jobs.jinjer.co.jp/

 

□取材協力:三浦颯太(jinjer株式会社)、上田大志(jinjer株式会社)

□文章・構成:藤本真央(jinjer株式会社)

 

□企画・運営・構成編集:株式会社cloverS

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